インテリジェンスエンジニアリング
GlobalLogicのデータ&コンサルティングのケイパビリティ強化、欧州・中東のフットプリント拡大
事業・文化・意思決定 1兆円買収で変革加速
グローバルなエンジニアリング体制、高度なAI、医療機器向け加速ツールを活用し、インテリジェントな外科医療の未来を形成
カリフォルニア州サンタクララ2025年10月16日―株式会社日立製作所(以下、日立)の米国子会社であるGlobalLogic Inc.(以下、GlobalLogic)は、このたび、パフォーマンスガイド型手術の分野で世界をリードするAsensus Surgical, Inc.(KARL STORZの一部)と、戦略的かつ長期的なエンジニアリングパートナーシップを締結したことを発表しました。
本協業は、Asensus Surgicalが開発する次世代ロボット手術システム「LUNA™」の開発に焦点を当てており、高度なAI、コンピュータビジョン、機械学習を活用して、インテリジェントな外科手術プラットフォームのポートフォリオを強化します。GlobalLogicは、Asensus Surgicalの戦略的エンジニアリングパートナーとして、製品開発、ソフトウェアエンジニアリング、ロボティクスシステムの統合、テスト自動化など、複数の側面を支援します。
本パートナーシップは、インテリジェントで接続されたテクノロジーを通じて外科医療を変革するという両社の共通ビジョンを拡張するものです。この取り組みの重要な一環として、ポーランド・クラクフに新たな開発ラボを設立します。本ラボでは、医療機器向けの包括的な検証および妥当性確認(V&V)を実施し、高度なテスト自動化に注力します。Asensus Surgicalのエンジニアリング環境を再現することで、シームレスな協業と迅速なテストが可能となり、あらゆる段階で精度、信頼性、コンプライアンスを実現します。
また、この新拠点は、世界トップクラスの人財と医療技術の専門知識へのアクセスを提供し、GlobalLogicの北米、欧州、アジア太平洋地域に広がるグローバルデリバリーネットワークを活用します。
さらに、GlobalLogicの独自テスト加速ツール「DeviceSure」も統合されます。本ソリューションは、インテリジェントなロボット手術機器の検証において、スピード、精度、規制遵守を実現します。リアルタイムの外科的インサイト、データ分析、コンピュータビジョンアルゴリズムの強化により、現在および次世代プラットフォームのイノベーションを推進します。
GlobalLogicのヘルスケア&ライフサイエンス部門 シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるKrishna Padmanabhan(クリシュナ・パドマナバン)は「Asensus Surgicalと協力して、ロボット支援手術の未来を形作ることができることを大変嬉しく思います。私たちのグローバルなエンジニアリング力と、AIや自動化を含むヘルスケア領域の深い専門知識により、次世代の外科イノベーションを加速させる理想的なパートナーとなっています。今回の取り組みでは、医療機器向けの自動テスト加速ツールであるDeviceSureも活用し、インテリジェントな外科プラットフォームの開発において、より高いスピード、精度、コンプライアンスを実現します。私たちは、インテリジェントで患者中心のケアにおける新たな基準を共に築いていきます。」と述べています。
GlobalLogicについて
GlobalLogic(www.globallogic.com)は、世界の先進的な企業に対し、AIを活用した革新的な製品やプラットフォーム、デジタル体験をデザイン・構築するためのデジタルエンジニアリングパートナーです。2000年の創業以来、デジタル変革の最前線で活躍してきた当社は、現在では、エクスペリエンスデザイン、高度なエンジニアリング、AI、データの専門知識を融合することで、お客さまのAI駆動型のビジネスへの移行を加速しています。本社はシリコンバレーにあり、GlobalLogicは日立グループの一員として、株式会社日立製作所の傘下で事業を展開しています。日立は「社会イノベーション事業」を通じて、AIやテクノロジーによるイノベーションを推進し、より豊かで持続可能な社会の実現に貢献しています。