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GlobalLogicとEricsson、日立レールの鉄道車両製造の最先端デジタル工場にプライベート5Gネットワークを導入

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デジタルの中核的な仕組みとして、鉄道車両製造における効率性、安全性、革新力を強化

カリフォルニア州サンタクララ発 / 2025年9月10日 – 株式会社日立製作所(以下、日立)の米国子会社であるGlobalLogic Inc.(以下、GlobalLogic)は、このたび、米国メリーランド州ヘイガーズタウンに開設した日立レールの最もデジタル化が進んだ新工場に、最先端のプライベート5Gネットワークを設計・導入しました。大手通信会社Ericssonとの協業により実現したこの5Gネットワークは、30万7,000平方フィート(約2万9,000平方メートル)規模の工場のデジタル基盤として、高度な自動化、作業員の安全性、革新的な産業ソリューションの拡張性を実現します。

プライベート5Gにより実現する次世代の産業機能は次の通り:

超低遅延・高帯域を核とするこのプライベート5Gネットワークは、重要なプロセスのリアルタイム実行を可能にし、効率性、精度、作業員の安全性において大きな向上をもたらします。月間最大20両の鉄道車両を生産可能なヘイガーズタウン工場は、北米全域における高度な鉄道車両製造の需要に応える戦略的拠点であり、デジタルファーストのスマート製造における新たな基準となります。

日立レールの北米地域のプレジデントであるJoe Pozza(ジョー・ポッツァ)は「ヘイガーズタウンの新しいデジタル工場は、単なる鉄道製造拠点ではなく、世界中の鉄道生産の未来を示すモデルとなる工場です。最新のAI、ロボティクス、デジタルシステムを活用することで、高品質でスマートかつ信頼性の高い製造を実現しています。このプロジェクトは、IT、OT、プロダクトをデジタルで統合し、グローバルで独自の価値創造を加速する『真のOne Hitachi』を体現しています。プライベート5G接続は、先進的な製造環境におけるゲームチェンジャーです。この安全で高性能な接続により、より多くのプロセスを自動化し、作業員の安全を守り、イノベーションを加速することが可能になります。」

Ericssonのエンタープライズ向けグローバル戦略パートナーシップ担当シニアディレクターであるAlan Minney氏(アラン・ミニー氏)は、「Industry 4.0(第4次産業革命)を現実のものにするためには、柔軟かつスケーラブルで、安全性と高性能を兼ね備えた接続環境が製造業に不可欠です。ヘイガーズタウンのプロジェクトは、プライベート5Gが予知保全から協働ロボティクスまで、あらゆる領域を支える力を持っていることを示すとともに、エネルギー使用量やダウンタイムの削減に貢献しています。私たちは、GlobalLogicと日立レールとの協業を通じて、米国においてサステナブルな製造に対し5Gがもたらすインパクトを示すことができたことを誇りに思っております。」と述べています。

GlobalLogicは、通信と製造業にまたがる業界横断型の専門知識、半導体レベルからクラウドソリューションに至る高度なデジタル技術、そして10年以上にわたるEricssonとの長年のパートナーシップを生かし、この難易度が高くスケールの大きなプロジェクトを全面的に支援しました。Ericssonのプライベート5Gエコシステムの公式パートナーとして、GlobalLogicは技術・ビジネスコンサルティング、工場プロセスへのプライベート5Gネットワークの完全な導入と統合、さらにネットワークのライフサイクル全体の管理およびエンドツーエンドのサービス提供を担当しました。

GlobalLogicの通信・ネットワークプロバイダー事業部門GVPであるSameer Tikoo(サミール・ティコー)は、「プライベート5Gネットワークは、先進的な自動化からエネルギー最適化に至るまで、産業界の新たな可能性を切り拓いています。Ericssonとのパートナーシップを基盤に、日立レールのチームと緊密に連携することで、私たちは超高信頼性・低遅延・高セキュリティのワイヤレス接続の提供を実現しています。これは単なる高速接続ではありません。現代の産業オペレーションが競争力を維持し、成長し、サステナビリティの目標を達成するために必要となる、強靭なデジタル基盤を構築することになります。」と述べています。

このプロジェクトは、日立グループの専門知識、Ericssonの先進的なソリューション、そしてGlobalLogicの包括的なアプローチの相乗効果により、産業界をスマートで安全かつ持続可能な未来の工場へと変革できることを示しています。

GlobalLogicの5Gソリューションの詳細は、https://www.globallogic.comをご覧ください。

Ericssonについて
Ericssonの高性能なネットワークは、毎日何十億人もの人々にコネクティビティを提供しています。Ericssonは150年近くにわたり通信テクノロジー開発のパイオニアであり続け、通信事業者や企業にモバイル通信とコネクティビティのソリューションを提案しています。お客さまやパートナーとともに、エリクソンは未来のデジタルな世界を実現します。https://www.ericsson.com

GlobalLogicについて
GlobalLogic (www.globallogic.com) は、デジタルエンジニアリングのリーダーです。私たちは、世界中の企業ブランドに対し、現代社会に向けた革新的なプロダクト、プラットフォーム、デジタルエクスペリエンスのデザインおよび構築を支援しています。エクスペリエンスデザインと高度なエンジニアリング、データに関する専門知識を統合することで、お客さまの可能性を想像し、明日のデジタルビジネスへの移行を加速する支援を行っています。

シリコンバレーに本社を置くGlobalLogicは、世界中でデザインスタジオとエンジニアリングセンターを擁しており、モビリティ、通信、金融サービス、ヘルスケアおよびライフサイエンス、製造、メディア・エンターテイメント、半導体、テクノロジー業界のお客さまに豊富な専門知識を提供しています。

日立グループの1社であるGlobalLogicは、社会イノベーション事業として、データとテクノロジーによるイノベーションを推進し、より質の高い持続可能な社会に貢献しています。

日立レールについて
日立レールは、持続可能なモビリティへの移行を推進しており、モビリティの再構築に向けてお客さまとのパートナーシップを重視しています。その使命は、すべての乗客、お客さま、そして地域社会が、より快適に移動でき、シームレスで持続可能な交通の恩恵を享受できるよう支援することです。

売上高は70億ユーロを超え、50か国以上に24,000人の従業員を擁する日立レールは、世界有数の交通機関にとって信頼できるパートナーです。グローバルに展開しながらも地域密着型である事業は、現地の人財育成と地域社会への投資によって成功を築いています。

都市鉄道、幹線鉄道、貨物鉄道のあらゆる領域において、日立レールは高品質な車両の製造・保守から、安全なデジタル信号システム、スマートな運行管理・決済システムまで、国際的な能力と専門知識を有しています。

日立レールは、日立グループ各社のデジタルおよびAI技術を活用し、イノベーションを加速させ、新技術の開発を進めています。詳細は https://www.hitachirail.com をご覧ください。

日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.co.jpをご覧ください。